お葬式でのお経は遺族を苦しみから救うもの

お葬式では故人のことを思い、悲しみの中で読経を聞くことになりますが、このお葬式で聞くお経は遺族にとっても非常に大切なものとなります。無宗教の方が多く、生きている間、信仰を持っている諸外国の方々と比較するとほとんどお経に興味がなく、内容も意味も知らないという人が多いのが日本です。しかし、大切な人が亡くなり、そこでお経を聞いて救われた気持ちになった方も多いはずです。

もともとお経というのは、教えとして現世の苦しみから解き放たれるためにあるとされています。この考え方も宗派それぞれによって違いがありますが、特に般若心境などのお経は苦しみから逃れるためのものだと考えられています。人が亡くなると、悲しみが癒えることなく通夜、お葬式と準備に追われます。しかしその中で、遺体の前で枕経を聞き故人が亡くなったことを理解し、通夜で僧侶の読経を聞いて涙をたくさん流し、お葬式、告別式でお経を聞きいよいよお別れが近づき、炉前読経で今生のお別れとなるという気持ちの整理にもお経は重要なものです。

お経を聞くことで故人が無事あの世に旅立ってくれることを願い、絶対に忘れないという気持ちを持つことができます。お葬式が終わり、時間が経過して法要の中でまたお経を聞き、故人を偲び、少しずつ気持ちが安らいでいくこともあり、日頃の生活に戻してくれるのがお経ともいえるのです。